SmallRig SONY α6400 / 6300用 Lブラケット 2331

SONY α6400/6300用の小指余りを解消し、グリップ力を向上させて安定性を高めてくれる『SmallRig SONY α6400 / 6300用 Lブラケット APL2331』。

購入する際、リグとも迷ったんですが、使用するうえで自分の用途的にメリットを多く感じたLブラケットを選びました。

その理由についても、つらつらと記しているので迷っている方はひとつの参考として見てもらえると嬉しい。

サイズは約130mm×63mm×79mm、重量約135gのアルミ合金製。

同梱品について

Lブラケット APL2331の同梱品は以下の通り。

  • Lブラケット本体(木製グリップ装着)
  • 本体に収納できるマイナスドライバー
  • 六角レンチ

各部の特徴や詳細

リアルウッドを使用した木製のグリップ。

購入前は、この木製グリップがあまり好みじゃなかったので、購入しようか迷った時期もあったんですが、実際に触ってみると印象はガラッと変わり、握った時のグリップ感や質感が良く、今では経年変化で色味や自分だけの味を出せるひとつの楽しみにもなっている。

また、木目の良し悪しはそれぞれあるかもしれないが、世界に一つという愛着心や所有欲という面では非常に満足度は高い。

カメラを設置した時の底面接触部には、ラバーが敷かれ微妙なズレや傷防止策もされています。

使っていて、Lブラケットがズレたことは一度もありません

Lブラケットの底面は、このような感じになっています。

カメラを固定するためのネジと、側面プレートをスライドさせるためのネジは、底面にセットできるマイナスドライバーで調整ができるようになっていて、その他にも1/4ネジ穴が2つあったり、底面にセットできるストラップホールなんかもあります。

側面のストラップホールには、ベタ置きしてもストラップを踏んで浮かないよう凹みが作らている親切設計に。

底面にセットしておける付属のマイナスドライバーは、マグネット式なので着脱が非常に簡単。

側面のプレート(サイドプレート)を広げる時や少し緩んだ時にサッと使えるので、これが結構便利。

こういうプチギミックって男は好きですよね。

ドライバーはカメラの固定とサイドプレートを広げる時に使います。

サイドプレートは最大で約20mmスライドすることができます。

ネジを完全に取り外せば、サイドプレートの根本から取り外しが可能。

カメラの縦置きやケーブル類の安全対策は不要って方は、軽量化も兼ねて取り外して使うのもありだと思います。

また、サイドプレートは底面の調整部分を残して側面のみ取り外すこともできます。

その場合は2本の六角ネジを外すだけ。

付属の六角レンチは、木製グリップとサイドプレート(側面部分のみ)を付け外す時に使います。

使い方は人それぞれだと思うので、各パーツの重量を量ってみました。

  • (左上)メインプレート(底面ドライバーなし):約75g
  • (右上)木製グリップ:約14g
  • (左下)サイドプレート:約30g
  • (右下)サイドプレート(底面部分):約12g
  • マイナスドライバー:4g

α6400との相性

レンズの中心位置の目安として白いマーカー(液晶のSONYロゴ下とサイドプレート)もあり、三脚でのバランス取りもしやすくなっています。

α6400/α6300用に設計されているだけあって、無駄もなければ微妙なズレもなく相性は抜群。

サイドプレートには、9つの1/4ネジ穴が切ってあり、別途シューマウントなどのアクセサリでカスタマイズすることができます。

三角環は綺麗に収まるようにはなっていますが、揺らすとカチャカチャと音がなってしまう。

サイドプレートを付けた状態で使うのであれば、ストラップホールも用意されているので三角環は外してしまってもいいと思います。

もちろん、カメラ側面にある端子類へのアクセスもスムーズにできる。

SDカードが若干抜きにくくなってしまうものの、Lブラケットを付けたままバッテリーとSDカードの抜き挿しも可能。

プレートには指を引っ掛けるための凹みが設けられ、チルト液晶の開閉はとてもスムーズにできる。

SmallRig Lブラケット APL2331を使うメリット

まずは小指余りの解消。

これのおかけで、重いレンズの時も比較的安定してカメラを構えることができる。

グリップに厚みができることで、グリップ力とホールド感も向上します。

特に重たいレンズの時は木製グリップの恩恵を感じれる。

メインプレートとサイドプレートは、アルカスイス規格に対応している為、クイックリリースプレート不要で三脚へ固定できる仕様なのも大きなメリットのひとつだと思います。

アルカスイスに対応した雲台やクランプを使っている場合

テザー撮影をする場合などは、サイドプレートをスライドさせることでプラグ部の破損を防いだりすることも。

SmallRigにはケーブル固定クランプなどもあるので組み合わせて使うのも良いかもしれません。

複数箇所から選べるストラップの取り付け

カメラの三角環か、サイドプレートのストラップホールのどちらでも使えます。

グリップ側の側面にストラップを装着させるとストラップを首や肩から掛けた時にカメラが下を向いてくれます。

その場合は、三角環は不要になるので取り外せば音の解消だけでなく、見た目をスッキリさせることもできます。

ピークデザインのアンカーリンクスであれば、ストラップを使っていない時は、裏面に隠しておくことができます。

ただ、この位置にストラップを付けるとモノによってはバッテリーカバーの開閉の際、ストラップと干渉し、スムーズに開くことができなくなるのでご注意を。

アンカーリンクスの場合は、詰まったらストラップを回すか指で直接カバーを開く必要があります。

底面のストラップホールならバッテリーカバーの開閉はスムーズにできるが、ストラップを掛けた時の安定性は落ちてしまうので、各自両方を試してみることをおすすめします。

個人的には、この位置が1番使いやすいと感じました。

約1ヶ月使ってみた感想

今回、リグではなくLブラケットを選んだ理由としては、サイドプレートの取り外しができて、用途に合わせて自由に軽量化が図れたり、ブラケット自体がアルカスイス規格に対応し、クイックシュー不要で使用頻度の高い三脚に固定できるというのが個人的には大きなメリットに感じました。

そもそもカメラの底面に何かしら三脚固定用のシューを付けるとベタ置きの時にガタつくのもあまり好きじゃなかったし。

カメラを使っていくうえで、リグのようにカスタマイズしてカメラを便利にしていくというよりは、普段の使い勝手をより便利にしてくれるLブラケットの方が個人的には必要性を感じました。

  • 小指余りが改善し、グリップ力と安定性が上がる(特に重いレンズだと)
  • フィット感が良くカメラ一体化する
  • アルカスイス規格に対応した底面・側面プレートなので別途プレートを用意・装着しないでいい
  • アルカスイスのクイックリリースクランプや雲台を使っていれば水平・垂直方向の撮影ができる
  • ボディ側に高さを稼げるので、直置きの際ボディの浮きが少なくなる
  • ストラップホールの位置が選べてカメラを下に向けれる
  • 1/4ネジ穴が複数あるのでスモールリグ製の他アクセサリでカスタマイズできる
  • 木製グリップの経年変化が楽しめる
  • カメラの重量が増える(軽量さとコンパクトさ重視の人には向かない)
  • SDカードの出し入れがしずらい
  • 木製グリップのカラーや素材の種類があると嬉しい
  • 使用する工具が2種あるので、ひとつに統一してほしい
  • 他メーカーのブラケットに比べると多少高価

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